診療時間・アクセス 診療時間・アクセス
診療時間 祝祭日
9:00-12:30 - - -
14:00-16:30 - - - -

〒 077-0042 北海道留萌市開運町1丁目6番1号

お電話でのお問い合わせ0164-42-0271

看護部のスタッフブログ

Blogs

3月20日、私は新千歳空港の到着ロビーで、小松空港からの飛行機が到着するのを、今か今かと待っていました。
到着ロビーの大きなガラス窓に、不安と期待に満ち溢れた笑顔の彼を見つけた時、母なる気持ちで、彼を守っていきたい。しっかりと北海道の地で育てていきたいと、胸が熱くなりました。

彼の名前は、アンドレアス君。インドネシア北スマトラの出身で現在28歳、笑った時のエクボが素敵な男性です。

画像1

彼と出会ったのは、平成29年2月に、石川県金沢市にある、専門学校アリス学園で、介護福祉学科入学予定者に対して、奨学金、求人募集説明会に参加した時でした。

アリス学園には、日本語学科、介護福祉科、国際ビジネス学科があり、外国から日本語学科に入学し、1年から1年半位、日本語の勉強をしてから、介護に進みたい学生が、介護福祉科を受験します。
介護福祉科は2年間あり、2年間分の授業料や教材費を奨学金として、在学中に支援すると、介護福祉科を卒業し、介護福祉士の試験を受けて、就職する流れとなっています。

私たちは、北海道の魅力や、心優会について対象となる留学生にプレゼンテーションをしてきました。
留学生の多くは、ベトナムやインドネシアなど温かい国で育ってきています。
北海道のイメージが、とても寒い、雪が多いという印象が強いようで「寒いのは嫌、雪で怪我をする」などの声が聞かれました。
そんな中、アンドレアス君は私たちを前にして「心優会には、外国人はいますか?いないなら、僕が1番目の外国人になります」と心優会で働いてくれる事を決めてくれました。
仲間の多くは、石川県内や、都会への就職を希望する中、北海道留萌市、心優会への就職を希望してくれた事は、驚きもありましたが、とても嬉しかったです。

さて、3月20日に戻りますが、空港から留萌への車の中「近所の人はどんな人がいますか」「働く場所はどんな所ですか」と、やはりこれから生活する場所や職場の事が気になっているようです。会話をしながら、高速道路を降り、留萌市内へと近づいてくると、さらに不安な表情が・・・「周りは、田んぼや畑でしかも雪がまだ多く残っている」アンドレアス君の心の中が見えたような気がしました。
しかし、留萌市内に入ると表情が和らぎ「auとかもあるんですね」と少し安心した様子でした。
留萌に来てから、3週間位経ち、スーパーなどにも買い物に出かけているようです。
日本語は、普通に会話でき、コミュニケーションに困る事は、ほとんどありません。

3月22日から、留萌記念病院の2階病棟で、ケアワーカーとして働き始めました。
「アンドレ~」と患者様から声をかけられたりと、少しずつ職場にも慣れてきているようです。優しい笑顔と優しい対応に、私たちが見習わなければならない所もたくさんあります。

これからのアンドレアス君の成長に目を細めながら、見守っていきたいと思います。

画像2

画像3