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リハビリ科のスタッフブログ

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みなさんこんにちは! 腰痛委員会の斉藤です。
先月の腰痛予防の勉強会に参加してくださった皆さんありがとうございました!!勉強会で説明&体験した腰痛体操「これだけ体操」は日々の業務や生活の中で実践していますでしょうか??

 勉強会に参加した人も参加できなかった人もいると思います。知識と意識定着のためにもう一度この心優会ブログを通じて学習内容を振り返りたいと思います!!

では、さっそく確認していきましょう!!
タイトルは、
「今、腰痛がない方こそ注目!今日の腰痛予防対策マニュアル」
というインパクト大のタイトルでした。
まず、腰痛と戦う上でその敵の正体を知る必要があります。そこで、腰痛が起こる2つの原因を理解することが重要になります。
原因の1つ目は、腰椎の機能障害(髄核の位置のズレ)です。これは何かというと、私たち医療・介護職は患者様の介助や重たい物を持つ動作で前かがみになる場面が多いです。前かがみになると、画像①のように通常は中央にある髄核という組織が後ろへ少しズレます。それが日々の動作の積み重ねにより画像②のように髄核が後方へズレたままの状態になります。椎体(骨)の間には、神経が通っているのでズレたままの髄核が神経に触れると痛みが出現します。これが痛みを引き起こす1つ目の原因です。この髄核が一気に後ろにズレると、皆さんご存じぎっくり腰やヘルニアになってしまいます・・。

画像① 髄核が中央にある正常な状態

画像① 髄核が中央にある正常な状態

画像② 髄核が後方にズレている状態

画像② 髄核が後方にズレている状態

原因の2つ目は、脳の機能障害(ストレスに伴うドーパミンやセロトニンの分泌不足)です。
え?ストレスで腰痛に??と思った方も多いのではないかと思います。私も腰痛の原因は腰椎の機能障害がメインだと思っていたのですが、脳の機能障害(ストレス)による腰痛も知られてはいないだけで非常に厄介なものなのです。
職場や家庭での負担や悩み、つまり心理・社会的なストレスを対処できずに抱えたままでいると、快感や痛みを抑える役割を果たしている脳内のドーパミンという物質が分泌されなくなります。その結果、ドーパミンの分泌作用により分泌されていたセロトニンという精神安定を保つ物質の分泌が低下し、自立神経のバランスが乱れます。この2つの物質の働きの抑制により腰痛を含む、めまい・胃腸の不調・頭痛・肩こり・節々の痛み等の症状が出現します。これらは全て脳の機能障害(ストレス)によって起こるのです!!
腰痛予防・対策において重要なのは、「腰椎の機能障害」と「脳の機能障害」の2つにアプローチをしていくことです!!どれか1つではなく両方にアプローチしていくのです!!
まずは、原因の1つ目である「腰椎の機能障害」を起こさないための対策を紹介します。今回の勉強会での一躍有名になった・・腰痛体操、通称「これだけ体操」です!!!
これだけ体操のやり方は、下の画像を参考にしてください。簡単にできます。
腰痛委員会より
 名前の通りこれだけなんです!!どうです?簡単ですよね!?
この体操の最大のメリットは、いつでも・どこでも・簡単に行えるところです!仕事前の朝の朝礼や休憩前後などちょっとした時間で素早く行えます!!ポイントは、腰に違和感を感じた時に必ずすぐに行うことです。後ろにズレた髄核をこれだけ体操の腰を反らすという動作によって中央に戻すというのがこの体操のねらいです!!
 次に、原因の2つ目である「脳の機能障害」(ストレス)の対策を紹介します! 対策で重要になるのが、ストレス要因は何なのか、またそのストレスとうまく付き合っていく術をみつけることがポイントになります。仕事中に起こるストレスの要因を第三者的目線で一度客観的に見つめ直す時間を作りましょう!
脳の機能障害はドーパミンとセロトニンの分泌不足が影響しているという話を前半でしました。このドーパミンとセロトニンさえ正常に分泌できれば腰痛は改善できます!そこで、ドーパミンとセロトニンの分泌を促すプラス習慣を身につけていきましょう!
不安な気持ちで仕事をしていてはストレスには勝てません!仕事前に「よっしゃ!!」と心の中で宣言してみてください!苦手な仕事にも気合いを入れて取り組む。この前向きな姿勢が大切です。気合いを入れて終わりではありません、ストレスを作らない環境作りも大切です。それは、普段当たり前のようにやっているあいさつ(接遇)です。接遇面を意識して仕事をしていくと、周りからもたくさんの良いフィードバックが返ってきます。他者との良い関係作りによって悩みを相談する場、共有する時間が増えます。また、仕事とプライベートの切り替えも大切です。家に帰ってだらだらと仕事のことを考えるのではなく、ギアを切り替え趣味活動で心身のリフレッシュを図りましょう!ストレスを溜め込まない生活習慣をもう一度考えてみてください。
以上が腰痛対策の具体的方法でした!!
「今腰痛がないので大丈夫」、「腰痛とは一生の付き合いだからあきらめる」・・その前に今回学習したこれだけ体操・ストレス対策を実践してみてください!意識が変われば気持ちも変わっていくはずです!!
腰痛委員会では、今後も年数回の勉強会を通じて皆さんに腰痛対策を広めていけるよう努力していきます!ちなみに・・次回の勉強会は、腰痛に対する筋トレ(体幹トレーニング)、ボディメカニクス(介護動作)などを予定しています。 勉強会後はまたブログに投稿する予定なので、一緒に腰痛予防・対策を継続していきましょう!!
以上、腰痛委員会からでした!