診療時間・アクセス 診療時間・アクセス
診療時間 祝祭日
9:00-12:30 - - -
14:00-16:30 - - - -

〒 077-0042 北海道留萌市開運町1丁目6番1号

お電話でのお問い合わせ0164-42-0271

訪問看護ステーション 季実の杜のスタッフブログ

Blogs

「おはようございます!今日の訪問看護は、○件です。○○さん、食欲が最近ないので、脱水症状など注意して観察し、必要であれば主治医へ報告してください」

訪問看護ステーションの1日の始まりです。

この4月から24時間体制になり、夜間、休日でも対応できるようになりました。
看護師も3人から5人に増員し、一人でも多くの利用者様が、ご自宅で療養できるよう、日々奮闘しています。

そんな訪問看護ステーションの1日を追ってみましょう!

AM8:30
出勤し、夜間待機の看護師からの申し送りと、管理者からの連絡事項などミーティングします。
それぞれの看護師は、今日の訪問する利用者様の前回までの状態を、記録から読み取り、訪問看護の段取りを行います。

AM9:00
それぞれの利用者様のご自宅へ伺います。

訪問看護ステーションより1

ご自宅では○○さんが、笑顔で迎えてくれました。

一週間に一度の訪問なので、一週間お変わりなかったか、話を聞きながら、全身状態を観察していきます。褥瘡の手当をし、ベッド上で、リハビリを行います。
「今日は、調子が良さそうなので、少し座る練習をしてみましょうか」と言うと「寝てばかりいたら身体が弱るからね」と座る練習をしながら、○○さんは、幼少児のお話を聞かせてくれました。
次の訪問までの一週間、不安なく自宅で療養できるよう、食事や排泄などのアドバイスを娘さんにします。
1時間の訪問看護が終了し、「ありがとう、身体が楽になったよ、また来てね」と言っていただき、ご自宅を後にします。

こんな感じで、午前中は2件の訪問看護を終了し、ステーションへ戻ります。

AM11:30
ステーションに戻ってきてからは、記録をします。
全てパソコンでの記録になるので、若干パソコンが苦手な看護師もいますが、一生懸命打ち込んでいます。

PM0:00
お昼休みです。
お昼ご飯を食べながらも、ついつい利用者様の気になる事など、確認し合います。
1時間ゆっくり休んで、昼からの訪問の準備を行います。

午後からも、午前中のように、各自2件程度の訪問看護を行い、ステーションへ戻ってきて、記録を行うといった流れで行っていきます。

訪問が空いた時間を利用して、それぞれの担当利用者様の看護計画、評価、主治医への報告書の作成を行います。

訪問看護は、基本的に看護師一人で利用者様の自宅へ訪問するので、看護師の判断能力が必要になります。
病院のように、モニターや医療機器のない自宅で、視診、触診、打診、聴診、問診から、利用者様の全身の状態をアセスメントし、異常の早期発見を行います。

訪問看護ステーションより2

私が、訪問看護を行って、一番印象に残っている利用者様は、ご自宅で最期を看取られた方の事です。

病院から退院して1年半ほど自宅で、ご家族の手厚い介護をされていましたが、日に日に体力が落ち、食事も食べられなくなりました。
ご家族は、家で最期を看取りたいけど、いざという時に、慌ててパニックにならないかなど不安も多くありました。
私たちは、毎日点滴を打ち、ご家族に「お見送りの準備」ができるよう、お亡くなりになるまでの身体の変化を何度も説明しました。

いよいよお見送りの日が今日だな、と感じた私は、ご家族に集まっていただき、利用者様のベッドを囲んで、お話をしたり、お身体を触ったりと賑やかに過ごしてもらいました。
そして、ご家族みんなで最期を見送り、医師による死亡確認が行われたあとに、ひとりひとりお別れの言葉を言いながら、お身体を拭かれていました。
ご家族は、「病院に入院していたら、こんなにみんなでお別れできなかった、家で看取れて良かった」と言っていただき、私も、お別れのお手伝いが出来たことに、看護師としてやりがいを感じる事ができました。

このように、訪問看護では、病院で働いていた時とは、違った看護の方法で、戸惑う事もたくさんありますが、病院で見る患者さんとはまた違った表情なども見る事ができ、看護師としてのやりがいも多く感じることができます。

これからも、一人でも多く、利用者様がご自宅で療養生活ができるよう、スタッフ全員で頑張っていきたいと思っています。