留萌の内科・消化器内科・外科・肛門外科なら留萌病院
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こんにちは!! 栄養科です
今回は 「こしょく」についてです
「こしょく」とは 孤食・個食・粉食・小食・固食・濃食 等々 色々ありますがどれも良いイメージがわきませんね~。成長過程の子供にとって心身の発達に悪影響が有ると言われていますが、最近は高齢者にとっても問題になっている言葉でもあります。
心身に悪影響を与える可能性のある食習慣
1. 孤食:一人で食べる事
子供が朝食を一人で食べることが増えていると言われています。学校へ行く前に子供だけが食事をしている状態です。忙しい朝に食事を一緒に食べようってなかなか大変ですが、子供の様子を確認する意味でも、せめて会話を交わし、にこやかに送り出したいものですね。
2. 個食:自分が好きなものを各々が食べる事
家族そろって食卓を囲んでいても、それぞれが好きなものを食べている状態です。今日はおさかな料理なのに子供はハンバーグが良いとか、スパゲティにしたいとか・・・。それぞれ別なものを黙々と食べて会話の無い食卓です。高齢者が若い人の食事は口に合わないから一人だけ別の物を食べるというのも、全てではなくて一品くらいは皆と同じものを食べようってなると良いのですが・・・・
3. 粉食:粉を使用した主食を好んで食べる事
パンや麺類、など一度粉にしたものを使った主食です。決して食べるのが悪いわけではないのですが、粉にしたものは一応に軟らかく、あまり噛まなくても良いので噛む力が弱くなってしまいます。ここでは主食の事を上げていますが、副食もよくかまなくても良いものが好まれています。噛むことで丈夫な歯と、脳の働きを促す、唾液によって消化の手助けができるなど良いことがいっぱいありますよね。入れ歯が合わなくなった高齢者にとっては大変なおかずも有りますが、刻むとか少し柔らかく煮るとか工夫できると思います。
4. 小食:食べる量が少ない事
ダイエット目的や寝坊したなどで食事を抜くことや必要以上に減らすことです。3度の食事を減らして、空腹を紛らわすためにお菓子を食べて本末転倒になったり、栄養のバランスが悪かったりと良いことは有りません。高齢者では空腹を感じないことが有り、少ししか食べない事で栄養不足になることもあります。
5. 固食:決まったものを食べる事
好きなもの、同じものだけを食べるということです。色々な食品を食べて、色々な味を楽しむことをせずに好きなものだけを食べる、ほかのおかずには手も付けない。食べないよりは食べてもらえる方が良いのでと好きなものを用意する。悪循環の始まりです。小さい時から色々な食材を食べることで味覚が発達し、好き嫌いも減ってきます。苦手な食材は少しずつ食べることが出来るように工夫してみてはいかがでしょう。
6. 濃食:味の濃いものを食べる
塩分や糖分の多い味の濃いものを好んで食べることです。一昔前の漬物や塩蔵品の多食による塩分オーバーではなく、既製品や加工食品などを食べることによって、気が付かないうちに塩分や糖分の取りすぎになっている事が有ります。又、外食やファーストフードなどは思っているより塩分、糖分が多いものです。高齢者は味覚が衰えて来ますので味のはっきり付いたものが好まれるようになります。
食事は体に必要な栄養を取り入れることでは有りますが、それだけなら栄養剤を飲む事でも良いのです。でも、食事の時間は家族でコミュニケーションを取ることが出来る時間でもあり、みんなで美味しいものを食べながら楽しい時間を過ごすことで、食べることが好きになり、心身ともに健やかになることでもあります。6つの「こしょく」に少しでも当てはまりそう・・・そんな方はちょっと食べる事を見直してみるのも良いともいますが、如何でしょうか?