小樽の内科・消化器科・消化器内科なら野口病院
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皆さん、こんにちは。
今月のブログは、3病棟ケアが担当させていただきます。
今年は30度を超える猛暑が続いていますが、体調はいかがでしょうか。熱中・脱水症などならないように水分補給と休息をしっかりして下さいね。
さて、今回は自分の所属している『劇団うみねこ』の演劇についてお話したいと思います。劇団は、小樽で63年活動しており、8月に行われた講演では、戦後80年の節目に小樽空襲を題材とした『失われしもの』という演劇を公開しました。私は、小樽に住むある家族の父親役として舞台に立ちました。『失われしもの』は創作劇ですが、その中には人々の経験や想いがたくさん込められています。
脚本・演出を務めた吉川勝彦さんは今年で81歳で、小さなころから近所の人に当時のお話をたくさん教えてもらったそうですが、脚本を作るにあたり、図書館などに行っても当時の情報があまり残っていないことに衝撃を受けたそうです。それから時間をかけて様々な方々から話や見つけた資料を元に、『失われしもの』が出来上がりました。
当時の事を思い出したくないと言われた方もいらっしゃったそうです。それでもこれからの人たちに伝えて行けるならとお話していただけた方々には、本当に感謝の気持ちでいっぱいだとお話されていました。
私は今回の演劇で、仕事中のある出来事を思い出しました。
潮祭りで打ち上げられた花火の音で目が覚めた患者様が「空襲かと思った...」と言葉を漏らしました。その時は花火である事を伝え安堵されておりましが、空襲を思い出すなんて辛い経験をされているのだなと、心が締め付けられるようでした。
劇中では、終戦後に生まれた子供が両親に『戦争が終わって良かったことは何?』と問う場面がありますが、皆さんは何と答えたと思いますか?脚本の吉川さんが実際に聞いたエピソードを元に今回は『電気がついた事だよ』と演出しました。同じ時代を生きてこられた方々でも環境や背景により感じ方も異なると思います。
趣味で行っている演劇ですが、今回の『失われしもの』という戦争がテーマの演劇を通し、現代の私達には想像もつかないような辛く過酷な時代を過ごしている方々が、どのような考えや願いがあり、自分達がどのように寄り添うことができるか考えさせらせました。
普段何気なく生活している中でも、今の仕事で役立てること、患者様の為に出来る事があるかもしれない。そういった瞬間を見逃さずに、一人ひとり個性があり年齢も経緯も違う患者様の背景や人柄を理解し、想いをもって今の仕事をしなければいけないと強く感じました。
『平和』とは?と考えると何が1番かわからないですが、人を理解しようとする気持ち、想いをつなげていこうとする気持ち、そういった人々の『想い』が平和につながるのではないかと思います。
3病棟 Y